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  • 執筆者の写真: Bennie
    Bennie
  • 2020年5月27日
  • 読了時間: 5分

「芸術」

パンデミック中、私に何か幸せがあったとしたら

藤倉大さん&山田和樹さんのYouTubeライブ対談


作曲家というお仕事柄、ロックダウンという状態が

別に以前と変わりない、とおっしゃっていながら

さすがに「もう、うんざりだ!」と藤倉さんがおっしゃったのは3週目


Zoomを利用して、世界中の音楽家がそれぞれの場所から

楽器演奏をして、アンサンブルをし始めたけれど

そもそも既存の作品は「オンラインで合わせるため」に書かれてない!

それをオンラインでしようとすると無理がありました

縦が合わない、実音にはかなわない、etc...


そこで対談中

ついにオンラインで演奏することを前提にした作品が誕生!

"Longing from afar" for to be tele-performed - Dai FUJIKURA (Version 1)

ちなみに対談中に進化してVersion 3まで



著作権もマネジメント会社にではなく、作曲家本人、藤倉氏

(楽譜もオンラインで見られます)

寄附金ではなく作品を寄贈してその作品によって得られた収益を全額寄付

芸術は「お金のため」にしているわけではないとは言え

ちゃんと社会貢献していることをぜひ、この機会に理解しましょう


私がここで書いている音楽は「芸術音楽」

ヒットチャートやテレビ、コンサートのチケットがすぐ売り切れという

いわゆる「商業音楽」とは違うことを一筆書いておきます


というのが

「Bennieちゃんはちゃんと学校を出させてもらっているのに

音楽で全然、稼いでない」←芸術と商業音楽は別物

アイドル歌手のように「売る」ための活動とは違います

また、当時は大学進学の事情も今とは違い

大学へいくことにより「お金持ちになる」という意味合いではなかったと記憶しています

純粋に「芸術・学問のため」

そこにはそれで「儲けよう」みたいな発想はなかった


いや、このブログもそうだけど

アフィリエイトもなく、ここに何かを書くことで直接入金があるわけでもなく

そういう意味では「ただの趣味」と思われても仕方ない…

それでも、「素材」「話題」「ネタ」を残していくこと


「長文、読んでもらえると思うか?」に対しても

「読みたい方に読んでいただければOK」


映画「蜜蜂と遠雷」の中の「春と修羅」は藤倉氏の作品ですが

「藤倉氏が『偶然性』の音楽をこんなにもわかりやすく表現しているのに

私は論文発表のたび『何が言いたいのかさっぱりわからない…』なんでー?」


アイドルほど多くの熱狂的ファンはいなくていいものの

芸術・学問の世界でも理解者は必要(だからまずは「書く」)

でもまぁ、アイドルの「旬」は期間限定かもしれないけれど

音楽学者としての寿命は「終身」(考えることができる限り)

それで生計が成り立つかどうかはまた別のお話(仕事として書いているわけでもない)


対談の中で藤倉氏は「僕がしているのは偶然性」とおっしゃってたけど

映画「蜜蜂と遠雷」の中の「春と修羅」はまさにそれ)

今回、パンデミックという社会背景の影響を受け

"to be tele-performed" を前提とした作品が誕生したことは

「社会参加の音楽」に突入されていると思います


「Bennieちゃんは大学が音楽!だから感性の赴くままなんだー!」

こうおっしゃる人が多いですけど、音楽家が自分の感性だけで

作品を作ったり、演奏したりしているというのは素人さんによくある勘違い!笑!


音楽作品が「自己表現」なのは有名どころではベートーヴェン

それ以外もたくさんあることを知っていきましょう


でも、まぁ、アイドルを追っかけてドームライブツアーへ行く方が楽しいし

そもそも楽しいと感じさせて『儲けよう』という企て

(だからLove songが多いのかー!)の思う壺みたいなことも

決して否定しないけれど、人生折り返し地点通過した今とこれからの私は

アイドルの追っかけよりも

もっと人間として深遠味を増していけるような路線…


作曲は一般的に、例えばフルートならフルートが楽器としてもつ特性を

活かすような作品を書こうと楽器のことを考えることが基本


作品の編成、バランスや全体像を考え

誰に演奏してもらうか、どんな場所(ホールなのか屋外なのかとか)

もっと言えば

日中の演奏会なのか、夜なのか、そんなことも


ここに『儲かるのか?』を考えると作品が枯渇してしまう(と私は思う)

パーティーや空間という私の作品も「経費」を言われた途端

色あせて本番までたどり着けず、どれだけ辛かったか…←私の経験

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日中の演奏会と夜とでは違う、夜の力ってあるよね!に気づいたのも

今回の対談でしたし、武満徹作品は誘い込まれるようなところ

「あ”〜、こんな真夜中に食べてはいけない、けど食べたい!

あ”〜、ついに食べてしまったアイスクリームのようだ!」という描写まで!

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今回の対談中に誕生した作品も

「今みたいなパンデミックな国際社会だから」

という世の諸相を踏まえた作品


音楽を、作品を考える時間というのはキリがなく

いわゆる「9時〜5時」の職業という定義には収まりません 

したがって「お金のため」にできるものでもない…

なぜなら「常に考えていないといけないから」


藤倉大さん&山田和樹さんも音楽活動を仕事としてしているわけではない

とおっしゃってたけれど、確かに!


今、経済の心配をすると本当に消耗してしまうので

経済の心配以前にまず

「生きる気力が湧いてくるような活動」をする!

気力、活力が向上する頃にまた、これからの生き方を「着想」

そういう心境に至る10週間のYouTubeライブ対談視聴


YouTubeライブ対談があったからこそ

「そーいや、私って『音楽学者』を目指してたことがあったよねー!」

と思い出せたし、たまたま当時マネタイズできる活動が英語だっただけで

これからも「英語」を教えるだけで幸せか?

「金持ち」になれるか?ではなく「幸せ」になれるか?


「自分なら〜?」とYouTubeライブ対談を自分の文脈に落とし込むには

時間も十分あり、強制的に禁止された人付き合いも外出も絶妙に好都合で

結果的に自分を知るにはいい条件が揃いました(でも、パンデミックは嫌!)


今まで、諸般の事情により、ビジネスを頑張らねば!との一心でしたが

これからは本質的な生き方が出来そう…やっと!

 
 
 

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