生きるという極めてプリミティブなことがしんどい時、人は音、奏でたり、舞ったり!
音楽学の学生は「民俗音楽学」と言う授業を一応、受け
一応、全世界の音楽をおさらいさせられた
試験に出るからと無理に詰め込んだ知識
「フラメンコで足を踏みしめるのは命の表現、生きている証」とか
「奴隷の境遇にあった黒人がなぜ歌うのか」とか
だんだんそういうことがわかってきた!実感してきた!
その時々の政治や社会のあり方に抗えないとしても
音楽・舞踊を通して「生きる力」や「楽しむこと」
「辛いこと昇華すること」でなんとかその日、次の日を生きようとしてたのかも!?
厳しい社会の渦中にある人々による民俗音楽もあれば
社会を俯瞰して…
例えば、密集和音で極めて人口密度の高い中国の社会を表現しようとしたり
ピグミー族みたいな階級のないコミュニティを音楽にしようとしたり
いろんな切り口で音楽が作られていて、今の私も泣こうと思えば
とてつもなく泣けそうな気分なところ
「悲観的になることがいちばんいけない!」と自分に言い聞かせるとき
音楽がいい感じによく作用してくれている!
今を生きる私だって消費税、上げんでほしーわー!とか
男女雇用機会均等法のおかげで結婚できなくなっちゃったじゃないのー!とか
女が結婚しないで生きていくことがどんだけ大変だと思ってんのよ!とか
もう、何のために生まれてきたのかさっぱりわからなくなる!
生きる目的なんてわからないとしても、今日も明日も明後日以降も
生きていかないといけないことだけは確かで
そんな途上に民俗音楽に触れると当時のその人たちの心がパッと見えたりする!
きっと昔から人はいろいろあってそのいろいろを音楽にしてきて
私たちに伝わって、やっと、私にもその昔の人の気持ちがじわっと感じられるようになった!
社会、コミュニティーが完璧だったことはまだない感じだけど
音楽、作品はどれもバランスがよくいい感じ
きっと理想的な社会を夢見て作品は作られたのかなぁ…